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1994-11-16
|
8KB
|
216 lines
======================================================================
WHIPS4用.CDLファイル修正ツール
FxCDL v1.05
Copyright (C) 1994
by T.Shimomura
======================================================================
┌─────────────────────────────────┐
└─────────◆◇ プログラムについて ◇◆─────────┘
▲名称▼
WHIPS4用.CDLファイル修正ツール FxCDL v1.05
▲作者▼
T.Shimomura
▲動作条件▼
TownsOS V2.1以上
ハードディスク必須
▲動作確認▼
FM TOWNSII UX20 (メモリ 6M、HD170M)
FM TOWNSII Fresh (メモリ10M、HD170M)
TownsOS V2.1L31
HYPER CD PLAYER V2.1 L10 (TownsシステムV2.1L31に収録)
WHIPS4 (フリコレ6、7、8に収録)
┌─────────────────────────────────┐
└────────────◆◇ 紹介 ◇◆────────────┘
このツールは、WHIPS4が出力した.CDLファイルを修正し、Towns
システムのCDプレイヤーとのデータの共用を可能にするものです。
マニュアルにも書かれているように、TownsシステムのCDプレイヤー
(CD_PLAY.EXP) の.CDLファイルはWHIPS4のものと互換性があります。
ですから、両者の.CDLファイルは共用することが可能なはずです。
しかし、両者の動作を比べてみると、.CDLファイルの扱いが微妙に異なりま
す。そのため、WHIPS4が出力した.CDLファイルに対してCD_PLAY.EXP で
データの追加をすると、データが壊れてしまいます。これでは、共用できると
は言えません。
そこでこのツールでは、WHIPS4が出力した.CDLファイルを修正して、
CD_PLAY.EXP でのデータの追加を可能にします。もちろん、修正後のファイル
はWHIPS4でも問題なく読み書きできます。これによって、完全なデータ
の共用が可能になります。
┌─────────────────────────────────┐
└────────────◆◇ 書式 ◇◆────────────┘
以下のような書式で使用します。
FXCDL <target>
<target> .CDLファイルパス
<target>には、修正する.CDLファイルパスを指定してください。なお、 '/'
と '\'は区別しません。パラメータをダブルクォーテーションでくくっても構
いません。漢字にも対応しています。
拡張子を省略した場合は、「.CDL」を指定したとみなします。
ファイル名を省略した場合は、「WHIPS4」を指定したとみなします。
ディレクトリ名で指定した場合は、そのディレクトリ内の「WHIPS4.CDL」を
ターゲットとします。
結果として、「F:\WHIPS4\WHIPS4.CDL」が存在する場合、下の5つは全く同
じ動作をします。
FXCDL F:\WHIPS4\WHIPS4.CDL <-- フルパス指定
FXCDL F:\WHIPS4\WHIPS4 <-- 拡張子を省略
FXCDL F:\WHIPS4\.CDL <-- ファイル名を省略
FXCDL F:\WHIPS4\ <-- 拡張子とファイル名を省略
FXCDL F:\WHIPS4 <-- ディレクトリ名で指定
┌─────────────────────────────────┐
└───────────◆◇ 使用方法 ◇◆───────────┘
▲1▼
FXCDL.EXE をパスの通ったディレクトリにコピーして下さい。
▲2▼
以下のようなバッチファイルを作成してください(エディタでコピーすれば
楽です)。なお、パス名はそれぞれの環境に合わせて書き換えてください。
-------------< CD_PLAY.BAT >-------------
ECHO OFF
rem FXCDL.EXE の存在するディレクトリにパスを通してください。
rem パラメータに.CDLファイルを指定してください。
FXCDL F:\WHIPS4\WHIPS4.CDL
IF ERRORLEVEL 1 GOTO EXIT
rem 以下はEドライブにTownsOSをインストールした場合です。
rem 第一パラメータにCD_PLAY.EXP のフルパスを
rem 第二 〃 に共用したい.CDLファイルのフルパスを指定してください。
E:\RUN386 E:\T_TOOL\CD_PLAY F:\WHIPS4\WHIPS4.CDL
:EXIT
-----------< end of CD_PLAY.BAT >-----------
▲3▼
CD_PLAY.BAT を
・アプリケーション TownsOS
・ディレクトリ移動 なし
としてアイテム登録してください。以後、このアイテムを実行するだけでこの
ツールの存在を意識することなく.CDLファイルの共用ができます。
もしちゃんと動作しているか不安なら、アイテムの設定を
・アプリケーション MS-DOS
と変更してから実行してください。画面が暗くなり、ごちゃごちゃと表示され
た後に「success.」と表示されれば成功です。もしエラーが起きていたら、パ
スの指定が正しいかどうか確認してください。
もちろん修正後のファイルに対しても、WHIPS4でデータの追加・変更
は問題なくおこなえますが、その場合は、次にCD_PLAY.EXP を立ち上げる前に
もう一度.CDLファイルを修正しなおす必要があります。ですから、上記のバッ
チファイルのようにしてCD_PLAY.EXP を立ち上げる前に必ず.CDLファイルを修
正するようにしてください。ハードディスクを使っていれば修正にはほとんど
時間がかかりませんから、イライラさせられることもないと思います。
┌─────────────────────────────────┐
└───────────◆◇ 動作解説 ◇◆───────────┘
この章は特に興味のある方以外は読まなくても構いません。
WHIPS4は、.CDLファイルの終端に 1A 0D 0A (EOF CR LF) を付加して
しまいます。WHIPS4は EOF以降のコードを無視するために問題になりま
せんが、CD_PLAY.EXP は物理的なファイル終端以外の EOFをファイル終端と認
めないため、EOF CR LF のさらに後ろにデータを追加してしまいます。もちろ
ん登録データの総数はインクリメントされますので、CD_PLAY.EXP は EOF以降
を無理やり読み込んで表示がおかしくなり、WHIPS4はデータがたりない
と文句をいいます。こうなると、VZのようなコントロールコードも編集でき
るエディタか、バイナリエディタでデータを修正しなければなりません。
これを避けるためには、CD_PLAY.EXP を立ち上げるまえに.CDLファイルを調
べ、ファイル終端のEOF CR LF を削除してやればよいわけです。ただし、この
ツールではファイル終端の3バイトを調べるだけですので、一度破壊されたデ
ータを修復することまではできません。なお、終端の3バイトがEOF CR LF で
ない場合、すでに修正されているものとみなしてファイルには手を加えません
が、「success.」という表示は行います。
ちなみに、WHIPS4は新規登録データをファイルの最初に挿入するのに
対し、CD_PLAY.EXP はファイルの最後に付け加えるという違いがあります。も
しCD_PLAY.EXP もWHIPS4と同様、ファイルの最初に挿入していれば、こ
の問題は起きなかったと思います。
この現象は、余計なコードを付け加えるWHIPS4の不具合なのか、 EOF
をちゃんと認識しないCD_PLAY.EXP の手抜きなのか、どっちともいえませんね。
でもWHIPS4の方が正統なのですから、やっぱりCD_PLAY.EXP が悪いので
しょうね。
┌─────────────────────────────────┐
└───────────◆◇ 著作権表示 ◇◆───────────┘
1.本ソフトの著作権は作者(下村哲人)が所有します。
2.本ソフトによって生じたいかなる損害や不都合についても作者は一切の責
任を負いません。
3.実行ファイル及びドキュメントに変更を加えないかぎり、転載、再配付は
自由に行って構いません。
┌─────────────────────────────────┐
└────────────◆◇ 最後に ◇◆────────────┘
このプログラムはもともとHighCで作っていたのですが、RUN386.EXEを
読みにいくタイムロスが馬鹿にならないので、LSI C-86試食版に移植したもの
です。移植にあたっては、LSI C-86試食版のプリプロセッサCPP のソースをい
じってC++形式のコメントに対応させた(トグルをONにしただけ^^; )ので、
splitpath() 関数を自作するだけですみました。逆に、LSI C-86試食版用のソ
ースは無修正でHighCでコンパイルすることができます。この移植性の高
さはC言語の魅力のひとつですね。
このプログラムについてのお問い合わせや、ご要望・苦情・バグ情報などが
ございましたら、下記まで郵送またはFAXでご連絡下さい。
〔宛て先〕
〒662 兵庫県西宮市大社町3-8-603
下村 哲人
〔FAX〕
0798-72-8232
WHIPS4の著作権は、M.J.KOZOU(石切山英詔)氏が所有してい
ます。
コンパイルには、エル・エス・アイ ジャパン(株) のLSI C-86 Ver.3.30 試
食版を使わせて頂きました。どうもありがとうございました。
┌─◆◇ Thank You! ◇◆─┐
└───────────────────┘
情報倉庫にしのみや ID: NMC06306 TACT
T.Shimomura